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ヨーロッパのクリスマスマーケットとクリスマスピラミッド

2019年12月12日

クリスマスマーケットとピラミッド

以前にも少し紹介したクリスマスマーケット、今回はその中身について詳しく見ていくことにしましょう。

「クリスマスマーケット」とは、ドイツをはじめとするヨーロッパでクリスマスシーズンに広場で開催されるお祭りです。

ドイツのドレスデンをはじめクリスマスマーケットでは、広場の中心に「クリスマスピラミッド」という大きなプロペラのついた木造の塔が建てられます。
クリスマスツリーの原型にもなっていると言われ、ドイツのエルツ山地では広場の中心にタワーを飾り周辺で踊りを踊るという日本の盆踊りの様な風習があったそうです。

1700年頃からアメリカや他のヨーロッパにも広がり普及していきました。

日本でも最近では日比谷公園や芝公園でクリスマスマーケットが催され、ピラミッドや夜店が軒を連ねています。


https://item.rakuten.co.jp/ksinteronline/0850430/

大きなピラミッドをはじめ、テーブルの上に乗せられる小さな木製ピラミッドも生産されています。
クリスマスをモチーフとしたキリストの誕生や天使、冬の情景がジオラマで表現され、その周りに燭台が置かれています。

キャンドルによる、上昇気流によって上部のプロペラが回転する仕組みになっています。
※プロペラは少し傾け、空気がひっかる様にすると回転します。

クリスマスのフードをご紹介

ここで、伝統的な飲み物・食べ物を少しご紹介!

まずは以前もお勧めした「ホットワイン」

日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパではクリスマスマーケットといえばホットワインというくらい欠かせないものです。
赤ワインにシナモン、クローブ、アニスなどのスパイスと、オレンジやレモンの輪切りを加えて温めたもので、甘くてスパイシー!
寒い日にぴったりです。
アルコールが苦手な方や子供向けにノンアルコールのホットワインも用意されています。

次に「スペキュロス」

シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスに、リンゴやオレンジ、アーモンドの入った、ベルギー発祥の薄くてパリパリしたクッキー。
聖二コラ(サンタクロース)の彫刻を模った型に入れてから焼くのが伝統です。
独特の風味が特徴で、そのまま食べることはもちろん、コーヒーに浸して食べたり、ペースト状にしてパンにのせて食べたりもするそうです。

そして「ライベクーヘン」

ドイツの料理といえばソーセージと並び忘れてはいけないのがジャガイモ料理です。
ドイツのイベントごとには欠かせない定番の一皿がライベクーヘン(ポテトフリッター)です。
ジャガイモを粗めにすりおろし、揚げたもので、外はサクサク中はホクホクで、寒い冬の街歩きにぴったりです。
塩気も効いていて、香ばしさが癖になり、ついつい手が伸びてしまうそうです。

クリスマスマーケットの楽しみは昼だけにとどまりません。
夜にはイルミネーションが美しく光り輝き、「まるで宝石箱をひっくり返したようだ」と比喩されるほどです!

ヨーロッパの人々にとって、一年で一番重要なクリスマスにかかせないものとして、子供の頃からの思い出と共に愛されているクリスマスマーケット。
最近は日本でも開催している所があるので、ぜひ足を運んでみてください。

ヨーロッパのクリスマスの食事とケーキ

2019年11月26日

ヨーロッパのクリスマスの食事風景

  

pixabay

ヨーロッパのクリスマスはレストランまでお休みになる、日常とは違う大切な祝日です。

クリスマスイブには家族で食卓を囲むのですが、そのメニューはお母さん手作りの料理です。

質素なメニューが多く、カトリック教徒の人々はお肉を食べないのが伝統的。

質素な食事をし、キリストの誕生を厳かな気持ちで待つという事なのです。

 

食後にはみんなで特別なお菓子(ケーキ)を食べます。

各地域によって食べるお菓子(ケーキ)は様々なのですが、代表的な数種類をご紹介しましょう。

 

パネットーネ(イタリア)

wikipedia

バターと卵を多く使ったブリオッシュ生地の中にレーズンやオレンジピールなどの刻んだドライフルーツを混ぜ込み焼き上げた甘くてふわふわなドーム型のケーキです。
クリスマスの4週間に焼かれ、親戚や友人に配る習慣があります。

冬のフルーツは豊かさや実りの象徴なのです。

 

ブッシュ・ド・ノエル(フランス)

wikipedia

フランス語で「クリスマスの薪」という名前の通り、丸太のような形をしたケーキです。

クリスマスのお祝いにケーキを食べる習慣は19世紀にフランスで生まれ、その起源になったのがこのケーキだと言われています。

なぜ丸太なのかはいくつか説がありますが、紀元前より行われていた「冬至祭」に蒔きを使いお祝いしていた事から生まれた様です。

輪切りにしていない長いままのロールケーキの表面をココアクリームで覆い、フォークなどで波形をつけて樹皮をかたどってあります。

 

シュトレイン(ドイツ・オランダ)

pixabay

シュトーレンとも呼ばれるこのケーキは、トンネルのような形をしているところから「坑道」を意味するこの名前が付けられました。

酵母が入った生地にレーズンやレモンピール、オレンジピール、ナッツなどを練り込み焼き上げてあります。

仕上げに粉砂糖をかけて真っ白な見かけになります。ふわふわというよりはぎっしりしたパンに近い食感の甘いお菓子です。

クリスマスを待つ4週間の間、少しずつスライスして食べる週間があり、どんどん風味が増す為、毎日違った味わいが楽しめます。

クリスマスプディング(イギリス)

wikipedia

プディングとは言っても、日本でいういわゆるプリンとは大きく違い、プラムなどのドライフルーツ、くるみ、ナッツに加え、ミンスミートと呼ばれる牛脂が入った、ずっしりと濃厚なケーキです。

食べる前にはブランデーをかけ、フランベしてからいただくのが伝統です。

実はこのケーキ、中に指輪やコイン、裁縫の指ぬきなどを入れて焼き、食べる時に引き当てた人にはそれぞれ「良い結婚」「裕福」「良い人生」が訪れるとされています。

ハリーポッターの大好物として日本でも有名になりました。

各地方の美味しそうなケーキ、多種多様でどれも食べてみたくなりますね。

最近ではパネットーネやシュトーレンなど、パン屋さんで見かけることも多くなってきているので、見かけた際には、ヨーロッパのクリスマスに思いを馳せながら食べてみてもいいかもしれません!

 

ヨーロッパの雰囲気を飾るアイテムとしてドイツPaper+design社のペーパーナプキンはいかがでしょうか?

食卓をきれいに彩ります。

https://item.rakuten.co.jp/ksinteronline/c/0000000118/

次回はヨーロッパの伝統的なお祭りクリスマスマーケットのお話です。

ヨーロッパのクリスマスのスケジュール

2018年09月18日

キリスト教が生活に根付く欧州では、イエスの生誕を祝うクリスマスは1年の中でも特別なイベントです。

11月上旬には早くもクリスマスが開始されます。

学校が休みになると、子供向けのミュージカルや、クリスマスならではの大衆演劇などが増え街もクリスマスの雰囲気に。
12月24日クリスマス・イブは翌日のクリスマスを祝う買い物をする人で賑わい、プレゼントの用意も大詰めです。

25日のクリスマス当日は家族や親戚などと飲み食いし、テレビを見たり、プレゼント交換をしたりと、家庭的なクリスマスを過ごす人が多いそうです。

明けて26日はボクシング・デー。クリスマスプレゼントを開ける日です。
元々は、クリスマスに忙しく働いた使用人たちをねぎらうための休日でした。

教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマス・プレゼントの箱を開ける日であったことからBoxing Dayと呼ばれるのだそうです。

引用元:欧州のクリスマス
http://www.news-digest.co.uk/news/features/15788-christmas-in-europe.html